植物観察講座を受講するかどうかはとても悩みました。しかし、里山薬草学を受講した時に、先生の説明の中に少しだけ出てきた「植物と星の関係」や「三分節」の話が強く印象に残っており、先生の話されていることをもっと理解したい、知らない世界を体験したいと思い受講を決断しました。
講座が始まってからは、今までとは違う植物との接し方に興味深さを感じ、また、植物の事だけでなくこの世界全体そして自分自身についても考え、植物観察を通して全てがつながっていくことに驚きました。
植物観察に楽しさを感じる反面、観察したことや感じたことを言葉にすることは私にはとても難しく、最後のレポート提出までやり遂げることが出来るのか不安な気持ちになることもありました。しかし、「ゲーテ・シュタイナー的植物観察」のステップを信じて「観察」「スケッチ」「思考」などを続けるうちに、先生が講座で話されることに対しての理解に少しずつ近づくことができました。
講座を受講し始めてから2ヶ月後辺りから、自分のこれまでの人生を振り返る出来事が立て続けに起こりました。たくさんの友人知人と会い、自分の過去と何度も向き合うこととなりました。そして、講座の中でも自分の幼少期の記憶とつながるお話があり、震える様な衝撃を受けました。これらの出来事が自己の認識につながり、自分の本質を感じることが出来ました。
講座を受ける前と今とでは、自分の中にどっしりとした太い芯が出来た感覚があります。以前は周囲のちょっとした出来事にグラグラと心が揺れることが多かったのですが、今は何か落ち着いた感覚なのです。
植物観察をすることが、自分の本質を知ること、自分の課題を克服することにつながる、そのことを体感することが出来ました。
植物観察で学んだこと、感じたことはまだまだ沢山あります。
これからの日々の生活の中に、そのことの理解が深まる瞬間や、考えと一致する場面があるのだと思います。
植物の本質的な力、人間の在り方を知ることの出来るこの講座に巡り会い、受講できたことに感謝しています。