さて、昨年の冬至のころ、次のステージのために、快適な仕事を手放した話をしました。
これは、魂の声を聞き、お金のことを考えず、今の自分が100%望むこと以外を手放したらその先どうなるのか?という自分自身を使った実験でもあります。
私の心境とともに、状況を実況していきますので、どうぞこの実験に一緒にお付き合いいただけると嬉しいです。
前回は新たな土台の構築のお話をしました。
順調に思われたかもしれませんが、そうでもなくて、今日は私が最も恐れていた人間関係の変化についてお話したいと思います。
当然、自分自身の波長も変わり、次のステージに歩み始めると、これまでの人間関係も変化していきます。
もちろん、実際に整形外科クリニックをやめたことで、会えなくなった人たちもたくさんおられます。さみしさも感じます。
そのほか、手放した仕事に関係して、お会いしなくなる方々も当然おられると思います。
それだけでなく、もっと、もっと、大きく人間関係も底辺から変わるだろうとなんとなく予測していました。
そして、それを一番恐れてもいました。今日はそんな学びのお話。
人間愛の芽生えと人間についての学びのスタート
昨年の12月、私がシンプルな肩書のない、そのままの「私」であるために、多くのものを手放しました。(次のステージのために、快適な仕事を手放した話)
立派な肩書たちや、医療の仕事は、私の弱さや無価値感から私を防衛する「砦」になっていたことにも気づき、もうその「砦」は不要になったと感じたのもあります。
その不要な「砦」が無くなると、自分の中に、人間や周りの人への敬愛のような気持ちが生まれてきました。これは、私にとっては大きな変化でした。
私は幼いころから、自然や動物、生き物に親しみ、それらに対して深い愛があることは実感していたのですが、
自然や植物、動物を愛するのと同じように、人間については愛せない。愛のない冷たい人間だとずっと思ってきました。
それがなぜなのか、その秘密が最近解けました。
アントロポゾフィー(人智学)で人間の理解と世界観を深めるべく、バイオグラフィーワークの勉強をこの1月から始めました。(これから5年くらい?かけて学びます)
ほんとは、9月から開講予定だったのですが、先方の予定で、延期され、この1月からの開講になり、大きな変化を迎えた後の、人間について興味が出てきたこのタイミングには、導きを感じています。
そして、その初回のワークで、その秘密が謎解けました。
バイオグラフィーワークは、0~7歳、7~14歳・・・7年周期で、自分の人生の軌跡をたどり、その生きる意味を探求するようなワークなのですが、
今回は、0~7歳月の時代、7~14歳の水星の時代、それから18歳7か月周期でめぐる最初のムーンノードについてその軌跡をたどりました。
ムーンノードというのは、月の軌道と地球が太陽をまわる軌道の交差点のことで、この生涯で私たちが出会う「霊的・魂的な課題」と関連しています。
一番最初の18歳7か月頃のムーンノードは、「世界に出て、自分は何をなしうることができるのか?その霧が晴れ、運命の扉が見える時」といわれています。
18歳7か月頃(前後1年以内含めて)、皆様にはどんな場面が思い浮かびますか?
私は一人暮らしをし、医学の勉強をしたての頃でした。
その時に感じていたことは、初めての一人暮らしで孤独を感じたり、人間の体のことを学ぶ難しさに直面したり、医学の道に進むという自分の道を選択した責任と自覚に問われ、大きな重圧の中にいました。
それからも医療の道は、ずっと孤独で、人のケアについて目標をたて、その人の人生に関わり、日常生活をサポートするというのは、本当に責任が重い道でした。
技術や知識、型や枠、リスク管理、エビデンス、決まったこと、そういう固さの中で過ごしてきました。
それがずっと嫌でもあったのですが、今回のワークで、私はその道を進んできて、「人間を客観的に、冷静に見る」という資質を培ってきたのだと改めて感じることができました。
私は冷たくて、人間に愛がないわけではなく、客観的に冷静な視点で見なければ、その仕事がこなせなかったのです。
14歳までの開放的で、自然豊かな環境の中で、あらゆる生命たちと出会い、驚きと感動の中で養ってきた感性と、人を感情にゆさぶられずに客観的に冷静に見るという質が統合され、自然という大きな視点から俯瞰できる力になったと感じます。
ピンクのハート形のあたたかくて優しい、人と正面から向き合う、これぞ「愛」って感じとは遠いけれど、感情から離れた視点で、客観的に冷静に観る力も、自分と他者への一つの愛の形だととらえることができました。
そして、医療の仕事を実際に手放したタイミングでもあるので、その重圧が取れ、元々あった人への静かな敬愛のような気持ちが今浮上してきたのかもしれません。
人を切り捨ててはいけない
人智学は人間について学ぶことです。
初回に学んだことで印象深かったのは、「人間を切り捨ててはいけない」ということでした。
シュタイナーは、出会った人とは意味があって、その縁を切ってはいけないとおっしゃっているそうです。
例えば、すれ違っている人でさえも、すごい確率で出会っている大切な人です。
ましてや目の前の相手に、狭い自分の思考によるジャッジや、感情からの投影でその人をすぐにわかった気になってもいけません。
人間は有機的で宇宙なのだから、たかが一部分だけを見て、判断されちゃうと、自分だって残念ですよね。
そして、人との縁を切るのはとても簡単です。
その人が嫌いで、自分にとって自分が期待することを与えてくれずメリットがない。一緒にいても楽しくない。
自分が向き合いたくない言葉を発するその人を自分の目の前から消してしまえば楽だと感じると思います。
自分にとって、ほんとはその人は大切なことを教えてくれる、向き合うべき必要がある人なのに、現代人は忍耐力もなく、見たくないことを見ない方が楽なので、感情が揺さぶられると、自分を正当化して、人は人を簡単に切り捨てる傾向にあります。
それをしてはいけないということを学びました。
(もちろん、DV夫とか、魂と肉体を傷つけるような相手からは身を守るのに離れる必要はあると思います。)
これまでどれだけ多くの人を簡単に切ってきただろうか。過去は取り返せない。これまで切ってきた人たちとの学びは、来世に持ち越しです。
これからは切らないぞ!と決めました。
そのお試しはすぐにやってきました。
人を切り捨てないお試し
私をこれまで慕ってくれていたとある友人から、突然私に対して怒りを感じているようなエネルギーを感じました。
表面的には普通に会話しているのですが、私には明らかにこれまでと違う異質なエネルギーが感じられました。
私はそれを感じつつも、全く心当たりがなくて、なぜだろう?とわからずにいました。もしかして私の考えすぎで怒っていると感じるのは気のせいかもしれないと思ったりもしました。
が、後日ひょんな流れで、その友人は私が感じた通り、やっぱり怒っていることを知りました。その友人の勘違いで怒っていて、私の不可抗力の出来事でした。
それからも友人の心の中は複雑に感情に捕らわれていったようです。
この時感じたのは、人の感情って、ものすごく動くし、あいまいであるということです。
これまですごく好きと思っている感情は、一瞬で嫌いという感情に変わるということ。
うわべの恋愛みたい 笑 大人になっても、こんなことが日常茶飯事に起こっているのです。
そして、感情は、さらに低次のメンタル体とくっついて、気持ちを複雑にしていきます。
例えば、
・ちゃんと与えられなかった。(ほんとは与えられているのにそこに気づけない)
・なんで責められないといけないの?(誰もせめてないのに)
・否定された。(誰も否定していないのに)
・あなたが悪かったのよ。(人のせい)
・あなたの〇〇なところがダメなのよ。(人を否定)
・ダメなあなたと一緒にいても私の為にならない。学びにならない。
・私は間違っていないし、私の感覚は正しい。
・あなたは私にとってもう不要な存在。
・もうあなたとの関係は終わらせよう。
こんな感じで、もうこれ以上傷つかないように、防衛的な思考が、過去の出来事に影響されて、どんどんくっつき、事を複雑に重くしてきます。
でも、マイナスの気持ちのまま、簡単に人を切り捨てるのは、未解決の問題を残したままですね。
ただ、防衛の思考は、無理に排除するものでも、戦うものでもありません。
必要があって、防衛しているので、なぜそうさせてしまっているのか、丁寧に見つめていくのが大事ですね。
月と感情
感情は惑星でいうと「月」。香りを観るレッスンでも学びます。
月は、景色を映す水面にも例えらます。
外側から投げかけられた刺激で感情が反応します。(感情はアストラル体の反応ですね。アストラル体を知りたい方は、こちらの投稿の最後のおまけを先に読んでくださいね)
外側から水面に石を投げられたら、その波紋がひろがり、ざわざわざわ~~と広がっていきます。
感情の力は強いので、一人の波紋が広がると、その余波は周りの人にも伝わります。衝撃的なニュースで、波紋の揺れは大きく広がり、たくさんの人に伝播していきます。特に恐れの感情は影響が強いので、気を付けたいところ。
女子の噂話にも気をつけましょう。
魂的に月で学ばなければいけないのは、そういった刺激にすぐに反応してしまう感情に気づき、制御したり、浄化していくこと。
(アストラル体もいろいろ感じ経験したい自分の一部。感じたくて、経験したくて、いろいろ騒いでしまう、自分の感情さん。小さな粒子の集まりがいるのだな~と私は思うようにしています)
そうやって、水面が再び、静かになればよいですが、逆に感情に固執してしまい、パターン化、習慣化してしまう場合も多いです。
自分の中の霊的な太陽である自我が目覚めていくと、パーソナリティーの声と、魂の声を識別し、コントロールしやすくなります。(アストラル体の上の自我によって制御できます)
好きとか、嫌いとか、アストラル的な感情の上位に、もっと深い部分で人に対しての愛と信頼があれば、一つの側面だけでその人を否定する結果になったりはしません。
人を切らないとバイオグラフィーワークの学びで強く教えられたのは、そういった感覚とつながることだと感じました。
少し瞑想してみました。感情の波を超えて、月の奥に入っていくと、その深みには、静寂で、深遠な、命の源泉があることに気づきました。
人は生命であり有機体です。そして、すべての存在は共同体でもあります。
人は一人では生きていくことができず、生かし生かされている。
一人一人にそんな気持ちがあれば、表面的に受け取った感情で、すぐに人を嫌いになったり、切ったり、ジャッジしたりしません。
私はこれまで、人から必要とされていないと感じとると、もうこれ以上傷つかないように、自ら離れ防衛しようとしてきました。
深い関係性は傷つくから望まないというあり方をとっていました。
きっと、私の友人も、そんな似たところがあるのでしょう。その心の状態が理解できます。
でも私はその感情に惑わされず、深遠な領域に進むことができました。
人生の中で、近づいたり、離れたりするお互いのタイミングもあると思います。
そして、こちらに敬愛の気持ちがあっても、相手がアストラル体の中で生きていれば、相手から嫌われて、勝手にジャッジされて、自分には不要な人間だと自分との関わりを切ってくる人もたくさんいると思います。
それはそれで、いいことです。問題は全くありません。
その人の人生とあり方だから。その人の選択を尊重します。
もし、私はその友人から嫌われ関係性を断ち切る選択をされても、私はその友人を切らない選択をします。
これから、たくさんの縁が変化で消えていくかもしれません。
でも、アントロポゾフィーで学んだように、人を切らないというあり方を決めました。
自分の在り方は感情で変わらない。
そう思うと、目の前の物理的な縁が消えることや、人間関係の変化への恐れがなくなりました。自我に働きかける力になったようです。
私の友人は、このことを私に体験させてくれた天使ですね。感謝。
どんなにダメな自分を出しても、ダメな部分を見せられても、パーソナリティー(アストラル体や低次メンタル体)がこの人のことが嫌いと一時的に思っても、ちゃんと許しあえて、認め合えて、また再び、敬愛のある関係に戻る。
そんな関係性をこれから少しずつ作っていきたいと思います。これも私の新たな土台として生きていきたいと思います。
1月末頃に、何か展望が開けるイメージがありました。
多分、蛹から孵化しました。
蛹から孵化して、さぞかし美しい蝶になって飛躍するのでは?と期待していましたが、蛹から生まれたのは何だと思いますか?
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ただの人間の私です 笑
やっと本来の一人前の人間になれたのかも?
おまけ:アストラル体と自我、人間の構成要素の整理
私たちは二つの体をもっています。
まず、目に見て、触れることのできる「肉体」。そして目に見えない「エネルギー体」目に見て触れることのできる体のことをここでは物質体といっています。
物質体に一番近い部分にエーテル体があります。
エーテル体というのは、すべての生物に命を与えている力で、生命形成力ともいわれます。
肉体に近い部分にエーテル体が存在します。植物は、物質体とエーテル体からなる存在です。
動物や人間というのは、立体的で内部空間をもっています。
内側を持つことによって、外の世界からある程度独立して、自由意思に基づいて動けるわけです。
内部空間を持つことによって、欲望や感情を持つことができます。
そこが、植物と動物・人間の違いです。
人間というのは、さらに動物とは違い自我をもっています。
自我というのは、私は私という認識のことですが、動物と人間の違いというのをぜひ考えてください。
人間というのは、この世の中がよりよくなるよう奉仕したり、霊的なものとつながりその知恵をこの世に顕現できる存在です。
自我というのは、高い意志ともいえます。
それが、動物と人間の違いですね。
私たちの魂の成長には、自我を強め、アストラル体の制御が必要になってきます。
アストラル体には刺激によって反射的に起こる感情や低次メンタル体が含まれます。低次メンタル体は日常的に使う思考でもありますが、人をジャッジしたり、自分の思い込みの癖や幻惑に気づいていくことが重要です。
パーソナリティーというのは、肉体・エーテル体・アストラル体(低次メンタル体含)のことを指しています。
パーソナリティというのは、本来魂がこの地上で目的をかなえるのに使っていく部分になります。
が、多くの人にとっては、パーソナリティの声が大きく、魂の声が聞こえないという状況が多く存在するので、パーソナリティーの声を俯瞰して見つめ、魂の声とのパイプを太くしていく必要があるということです。
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