Herbal Medicineで行っている植物観察も次のステージに進もうとしています。次のステップとは、植物観察を活かした薬つくり。
薬をつくるとは、本質的にどういうことなのか、感じたことがあるので綴ってみたいと思います。
植物療法を学んでいれば、自分や家族など不調があれば、セルフケアとして、アロマやハーブなどを用いてケアすることができます。
アロマやハーブは植物の恩恵そのものですが、一般的な植物療法の学びにおいては、その植物の伝統的な活用や経験からその植物が有用であることを聞き学んだり、病気や体のことを西洋医学的視点から学んだり、植物が含む成分による薬理作用から、その植物が効くと学びます。
こういった学びも重要で、それで簡単なセルフケアを行うこともできますが、薬草については知識的に聞き知っているだけで、「新たに有用な植物を自らが見いだすこと」というのはこのような学びではできません。
生きた植物に触れずに学ぶ知識はその植物が持っているエネルギーを含めた本当の力について理解できないように感じています。
植物療法の学びは、非常に広範囲にわたる学びになりますが、そこに絶対的に足りていないのが、「植物との対話」です。
それは、植物療法を行う上で最も重要なものが欠けていることなのかもしれません。
植物がもっている力を生きた植物を観察することによって知ることができたら、人間にどのような力を与えてくれるのか、植物から直接聞くことができたら、もっと良い薬が作れると思いませんか?
植物が持っている力は、私たち人間が想像する以上の力ですし、成分の力よりそれははるかに大きく私たちに寄与します。
植物たちも人間との共同創造を望んでいますし、植物を観察し、その植物の力を理解していくことは、物質に閉じ込められている植物の力を解放させることでもあります。
植物観察のステップの流れ
植物をじっくりと観察すること、それは植物の秘密の言葉を読み解くことでもあります。
そもそも、しゃべることのない植物の声を聞くことは、日常の人間の思考では行えるものではありません。
人間は本来、植物の秘密の言葉を読み解くことなど、霊に感するものを簡単に理解できるしくみにはなっていないのです。
では、人間が植物の秘密の言葉を読み解くにはどのようにしたらよいのでしょうか?
植物観察には、ステップというものがあります。ただ見ればよいというものではありません。
土(ステップ1):先入観を排し、正確に見る
水(ステップ2):植物の生命力を感じる
風(ステップ3):植物の内にある魂の表現を観る
火(ステップ4):本質に触れる
この4つのステップを踏んでいきます。
私たちは目の前のものを見るとき、その印象から反射的に浮かんでくる感情や自分との関係性によるジャッジによって、さらに過去の体験や経験から自分の価値観の枠の中に入れながら、物事をみています。
これは個人的な色眼鏡で見ており、実は私たちはたくさんのものを見ているようで本質的なものは何も観えていない可能性があります。
このステップの流れを踏むのは、平等な視点、霊的な視点を促すものになります。
植物の秘密の言葉を読み解いたり、霊に関するものを思考するためには、自分の感情やジャッジ、価値観を脇に置き、制限から自由になることが必須です。
植物観察は観ることの浄化でもあり、正しく観る、本質的なものを観る、その良い訓練になるのです。
つづく