ドクダミブレンドティー「HEART」
ハーバルメディスンオリジナルブレンドティー「HEART」を販売することになりました。ドクダミのブレンドティーです。(2024年度分はおかげさまですべて完売いたしました!来年また進化させて作ります)
ゲーテ・シュタイナー的植物観察を行い、ドクダミの本質的な力に触れ、その力をこの世に表現するために何ができるのか?と考え、ドクダミのお茶を作ることにしました。
穏やかに内なる太陽に目覚めることを意図してブレンドしました。ローズなどと組み合わせ飲みやすく、さわやかでクリアーな味わいになっています。
なぜ、ドクダミのお茶なのか?これまでの歩みをお伝えしたいと思います。
ドクダミとの歩み
2022年3月よりドクダミをゲーテ・シュタイナー的植物観察で観察する「ドクダミのふるまいと言の葉」というレッスンを始めました。
1期のメンバーは全員広島で、ハーバルメディスンにお越しいただきレッスンを行いました。
レッスンのスタートは3月23日でした。ハーバルメディスンのすぐ近くにドクダミの群生する場所があります。その群生場所に前日確認しに行ったときにはまだ新芽は見当たりませんでした。
レッスンに新芽を見ることができず、残念だと思っていましたが、レッスン当日にその群生する場所に皆で行き、ドクダミへあいさつし、今の根茎の状態だけでも確認をしようとしました。
そうすると、その日、目をよく凝らすと一つの新芽を偶然見つけることができたのです。その新芽は真っ赤でした。
ドクダミのこんなに小さな新芽を見たのは初めてで、「これ、ドクダミだよね?!」と言いながら、そしてその匂いで確信し、みんなで喜びました。
そこから、このドクダミを「長(おさ※ドクダミの群生の代表)」と呼ぶことにしました。長に挨拶をし、祈りの瞑想をし、ドクダミの観察がスタートしました。
1年目はドクダミを観察しながら、ドクダミの料理をいろいろ試したり、ドクダミの最高の状態を写真におさめるというワークやドクダミのスピリットを描くというワークをし、色々な角度からドクダミに触れていきました。そして植物に敬意をもって向き合い自然界への礼儀作法を学んだように感じます。
レッスンは8月まで続き、ドクダミの本質に触れる感覚をつかめたものの、「まだまだドクダミを観ることができていないから2年目も観察を続けたい」と皆様の方からご希望をいただき、その翌年もドクダミの観察を続けることになりました。
2023年は、ドクダミの観察を続けながら、ドクダミのことをもっと多くの人に知ってもらおうと、グループのメンバーで「ドクダミの言の葉展」をハーバルメディスンで行うことになりました。
ドクダミのワークショップを行ったり、小さな冊子を作ったり、観察したことを行為に移す取り組みも行いました。
そして、最後のレッスンにはドクダミの本質的な力について洞察し、どのような薬が創れるか各自考え発表しました。とても素晴らしい考察ができレッスンを終えることができました。
2024年は、新たなメンバーで2期ドクダミのふるまいと言の葉レッスンを行うことになりました。今度は広島の方は3名で、それ以外の5名は北海道、関東、北陸などいろんな地域にお住いでした。オンラインでつながる方と教室にお越しになる方がいらっしゃいました。
2023年の12月から植物観察のための基礎知識を冬の間学び、3月から実際の観察に入りました。
地域が違うけれども、3月根茎、4月根茎から芽吹き、5月蕾、6月花、7月果実へと皆で同じ部位を確認しながら進むことができました。
一つの植物を皆で観察すると、そのグループに天使が下りてくるといいますが、メンバーの8人ともが真摯にドクダミと向き合い、本当に目に見えないもののサポートを感じるレッスンで、ドクダミから必要なことをその都度教えられ、進んでいきました。
根茎の時には、ドクダミの根茎を通じて皆がつながり、火をみんなで一緒に囲んでいるようなそんな温かさを感じました。根茎に強い香り(熱)があるドクダミの質を感じることができました。
芽吹きの時には、托葉をこまやかに用い新芽をほかの葉との共同作業で包むドクダミの愛を感じました。そして、物質的に見える部分をまずはしっかりとイメージできるまで見ることを学びました。
蕾の時には、熱が根茎から花の領域までつながり引き上げられているのを観察しました。パワフルで香りがとても強いつぼみを感じました。
花の時には、根茎の力強さと花の軽さの対比を感じ、花は光であることを感じました。そして、ドクダミの本質的な力は自分の人生を通じ体験しながら受け取っていくことを学びました。
果実の時には、どこにも記録されていない形態的な特徴を発見し、その象徴から最後に王冠を授けられ様でグループ全体で感動しました。
最後のレッスンにこれまでの観察内容をまとめ発表する時間を作りましたが、グループで一つの植物を観察するとは、こんなにも洞察が深まることに驚きでした。今回は、惑星や12星座とのつながりまでも考察することができました。
そして、この3年、2022年「土」、2023年「水」、2024年「風」と進んできたのを感じています。そして、プロセスが年々深まっていきました。来年は「火」です。幾何学とのつながりを考察をしていきたいと感じています。
さらに、2期のメンバーとは引き続き、来年も観察を深めていくことをしたいと思っています。
私の変容
3年にわたるドクダミの観察を通じて受け取ったドクダミの本質的な力は、「魂が意図してきた人生のテーマに向き合うことをサポートする。柔軟にパターンを変える。根深い問題に働きかけ変容させ内なる太陽を目覚めさせる。」というものでした。
植物観察を経て行う薬創りは、物質で行うものではありません。ゲーテ・シュタイナー的植物観察は物質に閉じ込められた霊の力を土→水→風→火の観察へと進むにつれて解放するプロセスです。
火のステップで観察したことを行為に移し薬作りを行いますが、何かの目的で薬作りをすることは、創り手がそれを生きたうえで人に伝えられることなのだとドクダミから教えられました。
振り返ると、2022年、2023年、私は人生の中で最も大きな変容の中にいて、ドクダミの本質的な力を身をもって体験してきたのだと思います。
ドクダミの観察を行った1年目の年の瀬、これまで私の土台となっていた医療での仕事(理学療法士のアロマセラピスト)、NARD JAPANの認定校の仕事などをすべて手放した体験がありました。
次のステージのために、快適な仕事を手放した話1 – ハーバルメディスン|Herbal Medicine (herbal-m.jp)
その時のブログを振り返ると、
「物質的な視点、西洋医学を中心とした視点における医療や健康の価値観の中での植物療法ではなく、私の魂が求める植物療法を伝えたい。
鉱物、植物、動物などあらゆる存在を通じて、自然界を知り、学び、自然と調和した在り方を選ぶこと、植物、自然、人間の関係性の中で響きあうもの、共鳴により魂を変容させ成長させていくことを「薬」としたい」と述べていました。
物質的な視点から魂方向へ大きく意識が変容し、これまで築きあげてきた土台を破壊し、一から土台を作り直すというような、大変な選択をしました。
さらにドクダミを観察して2年目の年の瀬、2023年の冬至のころ、これまた大変な出来事を体験しました。
愛猫のアルが心臓病で死にかけていました。
これは私にとって窮地の出来事でしたが、植物のスピリットの力で回復したという不思議な体験をしたのです。(このブログはぜひ読んでほしいです。3回にわたって心臓と太陽のつながりについて書いております。ドクダミともつながります。)↓
ちょっと不思議な国のアル① – ハーバルメディスン|Herbal Medicine (herbal-m.jp)
これは、私の人生の中で一番の精神的変容をもたらす大きな出来事でした。
物質的な世界と霊的な世界が根底から入れ替わり、霊の世界が私のなかでのリアル(真実)であるという認識に変容した体験で、その時深い安堵感に導かれました。
この体験は「心臓」が大きくかかわっている一連の出来事で、その体験を通じ、これは2022年の春から観察しているドクダミからもたらされた導きなのかもしれないとその時気づきました。
ドクダミを観察し、ドクダミのブレンドティーを創ることを最初の1年目で決めましたが、そのブレンドの意図している「目的」がまさに私がその時の体験を通じて得た結果そのものだったのです。
2022年の変化も、2023年の変化も気づけばドクダミが傍らにいたのです。
ドクダミの学名はHouttuynia cordata。種小名のcordataはラテン語で“心臓の形の”という意味があります。葉の形が心臓の形に似ています。
そして、ほかにも心臓との関わりをいろいろなドクダミのふるまいから感じておりました。
2024年、観察したことを行為にうつし(火のステップ)、ドクダミのお茶を販売するに至りました。
自分の変容を超え、ここまでくるのに時間がかかりましたが、やっと形にすることができました。
ドクダミの成長記録
私自身がドクダミの観察をし、そして自分の人生を通じて受け取ったドクダミの力は、
・魂が意図してきた人生のテーマに向き合うことをサポートする。
・柔軟にパターンを変える。
・根深い問題に働きかけ変容させる。(闇・影に向き合う)
・パーソナリティー(物質世界を生きるのに必要な部分)→魂方向へ内なる太陽を目覚めさせる。
・12星座とつながる内なる12の薬効がある。
ということなどです。
ここでは簡単にしか述べることができませんが、ドクダミのふるまいをご紹介します。
新芽。湿り気のある半日陰を好む植物のイメージですが、新芽は赤みを帯び「熱」が感じられます。根茎の香りは強く、新芽が出るころ最も強く香ります。暗い土の中で香りが最も強いというのは不思議なことです。生まれ出る前に持つ熱・意志のようなものを感じます。
ハート形の葉は血管のような葉脈を持ち、心臓のようです。心臓は太陽象徴でもあり、太陽は自(真)我でもあります。
ドロップ型の蕾。蕾の香りは非常に強いです。聖母マリアのような物質の中に魂の光を宿す母性原理のように感じます。
4枚の白い花弁に見える部分は総苞葉と呼ばれる葉が変容したもの。中央にある黄色く見える部分が花の集まり。
4は安定、地上、季節、心臓の数、四大元素などと関係します。その中央にまっすぐ立つ姿は蕾の聖母マリアに対して、キリストの象徴の様です。葉の領域が白く変容しているのは地上性を克服し、純化され、新たな自分が生れたように感じます。
日陰で陰のイメージのドクダミですが、陰の中に隠されている熱、月の中に隠されている太陽が観察していると観えてきます。この地上性に埋没していると現れない、自分の中の太陽を目覚めさせてくれる、そんな力をドクダミはサポートしてくれると感じています。
また、土の中の暗い部分になぜ強い香りを持っているのでしょうか?内的にも届きにくい暗い部分に熱を届ける役割があるのではないでしょうか?
ここにすべて書くことはできませんが、ドクダミからたくさんの秘密がこれまで開示されたように感じています。ドクダミのふるまいと言の葉レッスンで、改めて皆様と共有したいと思います。
ドクダミのブレンドティーHEART
「ドクダミブレンドティー」4枚総苞葉が開く様子から4種類の植物、ブレンドの比率を考えました。
ドクダミに下記のハーブをブレンドしています。
ローズ:愛と美をもたらす。ハートを癒す。
ビワ:古い記憶、古い習慣を学び終え、新しいステージに移行させる。
ローズマリー:人間の自我を高める。
ドクダミは、長(おさ)を見つけたドクダミ畑で採取したものです。ここのドクダミはフルーティーな味と香りで、ドクダミが苦手な受講生さんも、ここのドクダミは良い香りだとおっしゃってくださいました。
ドクダミの力の強い、蕾から1つ目の花が咲いたときに採取したものです。
ブレンドしドクダミからは想像できないクリアーな味になりました。ぜひHEARTをお試しください。