人生の軌跡と奇跡③人生最大の転機の訪れ

こちらのブログは人生の軌跡と奇跡②の続きになります。①からお読みください。
人生の軌跡と奇跡①
人生の軌跡と奇跡①居場所探しへの道のはじまり | ハーバルメディスン|Herbal Medicine|植物療法|広島県広島市 (herbal-m.jp)

人生の軌跡と奇跡②
人生の軌跡と奇跡②~アロマの導き~ | ハーバルメディスン|Herbal Medicine|植物療法|広島県広島市 (herbal-m.jp)

「植物の色・形・ふるまいには意味がある。植物を対話するように観察すれば、精妙な感性や本質を観る目を養う。植物、人間、宇宙のつながりを知る古からの学びや植物との共鳴を通じ、自分と自然の叡智に触れる。」

私の一生かけて皆様に伝えたいメッセージがどのように生まれたのか、私の人生の軌跡(バイオグラフィー)をたどりながらお伝えしています。

今回は私の30代、人生最大の転機の訪れ。

起業とNARD JAPANでの認定校、基本左脳人間

しばらく、理学療法士とアロマセラピストの2足の草鞋の状態が続きましたが、自分自身のブラッシュアップのため2005年ナードアロマテラピー協会(NARD JAPAN)というメディカルアロマの協会の会員となりました。

その後、2006年から2022年12月まで15年間認定校を務め、整形外科クリニックを週1回のみにし、認定校の活動に専念しました。

広島駅北口徒歩5分くらいの場所にマンションを借り、本格的に起業しました。

ナード・アロマテラピー協会所属中、メディカルアロマの知識のみならず、解剖生理学、免疫学の知識を様々な場で学びました。

これは私が医療の学校で学んだことよりも深い勉強となりました。

また、全国でも数が少ない最上位資格のアロマ・トレーナー、アロマ・セラピストトレーナーを取得し、難しい勉強をずっとこなしてきました。

さらに、整形外科クリニックで患者さんにアロマトリートメントを続けたおかげで、ほかの医療機関でのアロマの導入や医療従事者へのアロマの講演会も、延べ数千人以上の人へやってきました。

ハーブの方も、日本メディカルハーブ協会(JAMHA)でハーバルプラクティショナーの資格まで取得しました。薬剤師のための天然物化学の薬学本でがっつり化学を。化学が好きで、得意なのです。

さらに、2018年から2021年までは大学院に通い、薬草の抗酸化研究をしておりました。40歳を過ぎてからの大学院通いです。

とにかく、理系で、化学、成分、薬理学、抗酸化、そういう難しいことが大好きで研究者タイプ。その当たりを人に伝えるのも得意なのです。 それらの西洋医学や現代化学の知識は私の土台となりました

が、整形外科クリニックのアロマトリートメントはいつもホリスティックな視点(全体性)を大事に患者さんと関わり、心と体のつながりについてお伝えしていましたし、 どんなに人の体をミクロや遺伝子のレベルで見ても、化学をどんなに突き詰めても、その先に見えたのは、人間の神秘や謎、この地上にあるものと宇宙と人間の相関関係のようなものでした。

そんな感覚を生徒さんには伝えたくて、「アロマテラピーのミクロとマクロ」「生命を感じる有機化学」「香りを観るレッスン」など、成分をがっつり学ぶような講座であっても、必ずホリスティックな視点、有機的なもののつながりを大事にした内容の講座を提供しました。

地球のお庭の誕生

2012年私の人生の最大の転機が訪れます。家を建てることになったのです(2006年結婚しております)。

広島駅の近くのとても便利な街から、里山へ移り住みました。おうちを建てるのであれば、自然がたくさん残っている里山へと考えました。これまでやってきたアロマのスクールも実際の植物に触れながら五感で伝えたい、消費するばかりではなく、生産できる暮らしがしたい、そんな夢を持って。

今思えば、よく思い切ったと感じます。便利な市街地から里山へ。当然暮らしや仕事の仕方は大きく異なります。

里山に移住して、最初の1年は広島駅北口そばでやっていたスクール・サロンに車で通いながら仕事をしましたが、フレッシュなハーブの香りを皆様に嗅いでいただきたいとの想いで、自宅の100坪ほどある畑をハーブの庭にすることにしました。

ほぼ育てることは素人同然だったので、わからないまま始め、不安もたくさんありました。

最初の1年は畑の半分以上が雑草で埋め尽くされるという結果に。ダメにした植物もたくさんでした。

それでも順調に育ったハーブからは芳しいフレッシュな香りを嗅ぐことができました。それは精油の香りとは全く違います。そこには「本当のアロマテラピー」がありました。心地よい濃度の香りです。

自分の庭に「地球のお庭」と名付けました。

なぜ地球のお庭という名前にしたかというと、ある日、庭仕事をしながら、庭は自分の心が投影されるなぁと気づいたのがきっかけでした。

当時の私は、里山から市街地へ毎日通い、忙しくしていました。当然、庭仕事は後回し。庭は雑草に覆われますし、植物も弱まります。私の心は庭とつながっていると感じました。

庭は大地の一部であり、人、環境、自然とつながっている。
目の前の自然のすべては、地球全体につながっている。

私自身の心、私自身の選択、一つ一つが地球へとつながっていくのだと、そんな風に思いそこからお庭を「地球のお庭」と呼ぶことにしました。

そして、お庭作りから、「共存」「調和」「循環」を創造していこうと決めました。そんな思いが出て、働き方について見つめるようになりました。

里山から市街地へ通う仕事の仕方について、このまま続けるのか?いつまで続けるのか?実際の植物に触れながら五感で伝えたいというのが私の夢。ならば里山でのレッスンが一番良いのでは?

でも、こんな田舎にいったい誰が来てくれるだろう?これまでのお客さんは、広島駅そばなので、公共機関で通って来られる方がほとんど。県外の方もいらっしゃる。車が無ければ里山まで来るのは難しいかもしれない。

色々と思考がぐるぐると。いったりきたりという状態を繰り返しました。

里山と街での仕事の葛藤とそれを調和へ導く香りの存在

里山の新たな土地が体になじむまでの間、私の中には、たくさんの二極性が産まれ、肉体的にも精神的にも、二極を右往左往している状態でした。

街中での暮らしと里山暮らし
便利と不便
時短と時間をかける
消費と生産
メディカルとホリスティック
物質性と霊性
パーソナリティーと魂
目に見える世界と見えない世界
自分の望みと周りの望み
男性性と女性性

街の中心地での仕事は軌道にのっていましたし、手伝ってくれるスタッフもいました。 すぐ隣にはおしゃれなカフェがあったり、当時は地方のテレビ番組などにも取り上げられたり、ショップもあり、お客さんもたくさんお越しくださっていました。

そんな状況の中、周りのいろんなことを考えると、なかなかすぱっとは移転を決められずにいました。

人はなぜ葛藤するのでしょうか? 何かに悩むときには、そこに直線的な考えがあったり、視点が固定化されていたりします。

人の中には、有限の地上世界を生きるのに必要なパーソナリティの部分と、無限の魂存在としての欲求があります。

人は、このパーソナリティの部分と魂の部分に葛藤が起こり、いったりきたり、二極性の中で苦しみます。

私の「軌道にのっている仕事を手放せない、周りのことをいろいろと考えて移転をすぱっと決められない」というのは、パーソナリティーからの声です。

魂からの声は、有限のこの世の視点より、もっと大きな世界があることを知っており、本当の幸せは物質世界の基準でははかれないことを知っています。

また、魂は成長のためには、常にチャレンジを望みます。

私の「里山で自然豊かな場所で、お庭つくりから「共存」「調和」「循環」を創りたい。実際の植物にふれながら、自然を丸ごと感じながらアロマをお伝えしたい。お客さんに自然の中で過ごし喜んでいただきたい」というのは魂からの声です。

魂からの声であるとわかったら、勇気をもってそちらを選択すればよいですが、周りの関わる人たちのことを思うと、これがなかなかすぐにはできず、難しいのです。

私は、二極性の間で揺れ動く気持ちに対して、精油の香りを用いました。

香りはただ自分の好きな香りを嗅いでリラックスするだけに使うものではありません。 香りは自分自身の心の奥深く、自分の内側につながることを手伝ってくれます。

香りを丸ごと存在として味わい、その香りの体験を観る。

私の中に浮かぶイメージを受け取る。そんなワークを自分自身に行っていきました。

精油の香りは、二極の揺れの中で不安になっている気持ちに寄り添い包み、今自分に何が起こっているのかを、客観的に観せ、気づきや意識の変化につなげてくれました。

中庸で完全な植物の力である香りは、二極性の直線的な感覚から私の存在を引き離し、二極性が少しずつ統合されていくのを感じることができました。

決断するのに1年近くかかりましたが、私は魂の声に従う選択をしました。

つづく

人生の軌跡と奇跡④~植物観察との出会いと植物の知恵や本質に根付いた植物療法へ~ | ハーバルメディスン|Herbal Medicine|植物療法|広島県広島市 (herbal-m.jp)

土屋いづみ

植物観察家:植物の言の葉を読む人。夫と猫4匹と里山で暮らし。
里山に生えている植物や、地球のお庭と名付けた畑で植物を観察しながら、自然の叡智につながる植物観察講座、四大元素と植物観察、里山薬草学、植物から学ぶフラワーエッセンス講座などをお伝えしています。日々のレッスンの様子は、インスタとFacebookをチェックくださいね。
「植物の色・形・ふるまいには意味がある。植物を対話するように観察すれば、精妙な感性や本質を観る目を養う。植物、人間、宇宙のつながりを知る古からの学びや植物との共鳴を通じ、自分と自然の叡智に触れる。」

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