人生の軌跡と奇跡②~アロマの導き~

こちらのブログは人生の軌跡と奇跡①の続きになります。①からお読みください。
人生の軌跡と奇跡①居場所探しへの道のはじまり | ハーバルメディスン|Herbal Medicine|植物療法|広島県広島市 (herbal-m.jp)

「植物の色・形・ふるまいには意味がある。植物を対話するように観察すれば、精妙な感性や本質を観る目を養う。植物、人間、宇宙のつながりを知る古からの学びや植物との共鳴を通じ、自分と自然の叡智に触れる。」

私の一生かけて皆様に伝えたいメッセージがどのように生まれたのか、私の人生の軌跡(バイオグラフィー)をたどりながらお伝えしています。

今回は私の20代、アロマテラピーにどっぷりひたっていたころのお話。

アロマとの初めての出会い

私が初めてアロマと出会ったのは、たまたま寄ったアロマテラピーショップの中でした。

店員さんとしゃべり、理学療法士のバイトをしていると伝えると、「アロマはリハビリにもいいと思いますよ」と言われた一言にひらめきが起こりました。

バイト先の通所リハビリテーションのレクリエーションに活かせると思ったのです。

リハビリ体操などを行う、グループでのレクリエーションの一部に精油の香りを使用しました。

もう20年以上前のことですが、その当時、アロマテラピーは斬新で、スタッフにも利用者さんにも興味を持っていただけました。

香り当てゲームをしたり、香りから連想することや昔の記憶についてなどを、レクリエーションの中で共有していくことにしました。

香りがあるのとないのとでは、場の空気感が全く違います。普段しゃべらない利用者さんも、自然としゃべったり、笑顔がでたりと、香りを使うことで、意外な利用者さんの側面を知ることができたのです。

アロマの不思議な魅力に出会った瞬間です。

理学療法士として一般病院勤務し病気になる

私は広島大学を卒業して、一般病院に勤務しました。

そこは透析をしている病院でしたが、その透析患者さんにリハビリをすることになりました。

大学の助教授が週2回くらい来て私を指導してくれましたが、理学療法士は私一人。

社会人デビューし、慣れない環境の中でたくさんの患者さんを一人で見ていかないといけない状況とプレッシャーで私はかなり疲弊しました。

勤務して1年で、私は体調に異変を感じるようになります。

何度も何度もおなかが痛くなり耐えられず、そのたびに診察してもらうのですが原因がわかりません。

病院ができることは鎮痛剤でその痛みを抑えるのみでした。

そんな状況を何度か繰り返し、何度か目の診察でやっと自分自身が虫垂炎であることがわかりました。
虫垂炎って結構診断難しいのですね。そこから入院して、しっかりと炎症を抑えることになりました。

考えてみれば、この虫垂炎を起こした24,5歳のころ、プライベートでも人間関係に悩み、葛藤だらけ。人生のどん底に近い感覚を味わっていたような気がします。

大きなストレスがかかっていた時期でした。

「あれ、なんだか思っていたのと違う。。。」 「もっと一人一人の患者さんとゆっくり自分のペースで私は接したかった。このままでいいのかな?」と自分の人生について考えるようになりました。

そこで出会ったのが1冊の本で「アロマセラピストになる」というタイトルだったと思います。

アロマセラピストという仕事があることを初めて知ったのです。

「人に関わり、人をケアする同じ仕事なら、癒しを与え心も含めてケアできるアロマセラピストの方がいいかも?理学療法の知識や技術も使えそう!」と感じ、アロマの世界へ飛び込みます。

心と体はひとつ

当時広島にはしっかりと学べるスクールはありませんでしたから、東京に1年通い、イギリス人の先生にアロマの土台とアロマトリートメントについて本格的に学び、IFA認定アロマセラピストの資格を取りました。

私はこれまで勤めていた一般病院を退職し、以前バイトしていた通所リハビリの紹介で、整形外科のクリニックに非常勤勤務し、そこで理学療法士として働きながら、患者さんにアロマトリートメントを活かすようになりました。

経験を積み重ね、アロマトリートメントによる繊細なタッチができるようになると、トリートメントは患者さんの心の奥深くへもつなげてくれました。施術が終わり、ある患者さんとアフターケアのお話をしていたときです。

Aさん:「わかっているのに、日常の中で、余計なことで自分を酷使して、そのあと、右肩の痛みがいつも出てきます」

私:「なんでわかっているのに、自分を酷使するのでしょう?酷使していることに何か、理由がありますか?」

Aさん:「自分を自由にさせてないような気がしますね。いつもずっとやりたかったことに、目をそむけて、この年まできました。家族からもどうして、自分がやりたいと思うことを一番に素直にやらないで無理するの?ってよく言われます」

私:「だから、肩関節が動かないのですね。肩関節って一番自由度が高い関節なのですよ。自分の自由な気持ちを尊重せず、自分自身がわざと動けないようにしているのですね。」

Aさん「・・・・!!!(目をまるくして、驚きの表情)まさか、自分が、肩の痛みを作っているなんて、思いもしませんでした。そんなことを言ってくれる人が今までいませんでした。」

私には当たり前だったのですが、何気なく伝えた一言が、大きくAさんには響いたようです。

Aさんの肩の痛みは、Aさん自身からみると、不可抗力の出来事で、自分のせいではないと思われていたようです。

Aさんは、これまでリハビリをしても、その時は良くても、すぐに痛みが出るということをずっと繰り返してきたのですが、その後から肩の痛みが軽減していきました。

「体と心はつながっている。」

体の痛みを癒すには、つながっている心の状態を読み解くことが大事。そんなことに気づきました。

アロマは魂を揺さぶる

経験と実践を繰り返しながら、日常にアロマテラピーを毎日取り入れながら過ごしてきました。アロマテラピーを始めて、間違いなく一番癒されてきたのは、「自分自身」です。

ある日、何気なく嗅いだ一本のベルガモットの香り。不思議と香りが優しくそばにいるように感じて、自然と涙が出てきました。悲しいような、でも、涙がこぼれるほど、すっきりするような、そんな不思議な感覚です。

これまで自分自身の心が欲しているものを、ずっと探求してきたように感じました。

自分は愛されていないし、自分には愛がない、そんな深い枯渇感があるんだな~と気づきました。

感情をそのまま受け取っていると、胎児のころの記憶に結びつきました。母は、私を若くして身籠り、私を産もうかどうしようか不安で悩んでいました。

なぜか、そんな母の感情を私自身がなんとなく思い出したのです。その浮かんでくる感情をただありのまま感じながら、たくさん涙を流しました。自分の感情をありのまま許しました。

許しきった時、変わったというか、思考回路がいつもと違い、クリアーになって生まれ変わった感覚でした。

実は、愛がいつでもただあったんだ~と、その時香りを通じて「観えた」のでした。

香りが、感情の中枢へダイレクトに働きかけ、私自身の大切な「思い出すべきこと」につなげてくれた体験でした。

香りが「魂」を揺さぶるということを知った瞬間です。

つづく

人生の軌跡と奇跡③人生最大の転機の訪れ | ハーバルメディスン|Herbal Medicine|植物療法|広島県広島市 (herbal-m.jp)

土屋いづみ

植物観察家:植物の言の葉を読む人。夫と猫4匹と里山で暮らし。
里山に生えている植物や、地球のお庭と名付けた畑で植物を観察しながら、自然の叡智につながる植物観察講座、四大元素と植物観察、里山薬草学、植物から学ぶフラワーエッセンス講座などをお伝えしています。日々のレッスンの様子は、インスタとFacebookをチェックくださいね。
「植物の色・形・ふるまいには意味がある。植物を対話するように観察すれば、精妙な感性や本質を観る目を養う。植物、人間、宇宙のつながりを知る古からの学びや植物との共鳴を通じ、自分と自然の叡智に触れる。」

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