里山に住み始めもうすぐ10年。改めて、地球のお庭や里山での暮らしについてその10年を振り返り、自然から得た知恵について綴っております。第1回は地球のお庭のはじまり、こちらのブログは第8回目 世界に抵抗している人の続きです)
潜在意識のこと、セルフアウェアネスという概念、世界に恐れている人、抵抗している人のお話をしてきました。
今回から植物のお話に入ります。
さて、香りを観るための今日の1本、どの精油を選びますか?その選んだ精油の抽出部位はどこでしょうか?
直感的に選んだ精油の抽出部位には意味があります。受け取ったメッセージと合わせて、その精油の抽出部位にどんな意味や力があるのかを照らし合わせて考えてみるとより潜在意識からのメッセージが深まるかもしれません。
精油の選び方や香りを観る方法については、こちらの記事をご覧ください。
「香りを観る」
精油の抽出部位
水蒸気蒸留法を行う際、その植物のどの部位から精油を抽出するのかは、植物によって異なります。芳香成分が植物のどの部分に含まれるのかは、植物ごとに違うからです。(水蒸気蒸留法については「精油と錬金術」参照)
例えば、柑橘系のオレンジ、グレープフルーツ、レモンなどは果実の果皮、イランイラン、ネロリ、ローズなどは花、プチグレン、ティートゥリー、ユーカリなどは葉が使用されます。ほかにも、根、種子、木部からとれるもの、植物によって様々です。
抽出部位によって分類し、その精油の香りを嗅ぐと、抽出部位毎に心や体に与える影響の特性があることに気づきます。
それぞれの抽出部位にはどのような意味があるでしょうか?
各抽出部位の意味
種
では植物の種をまくところからスタートしましょう。
あなたはどんな植物の種をまきたいでしょうか?種を撒くとき、ちゃんと育つかな?どんな風に育つかな?ワクワクドキドキしますね。
小さく凝縮した一つの種を想像してみてください。実際に何か種があれば、その種をじっくり観察すると良いです。
この種を土に撒くと、植物が芽を出し、成長していく姿を想像することができるでしょうか。種は目には見えませんが、その植物へと成長していく植物全体の根源的な力が詰まっています。
暗い土の中に、可能性を秘めた光が撒かれます。
種は、自分の可能性や根源的な力を信じたり、これから進む未来にチャレンジする勇気を与えてくれたり、冒険する気持ちを与えてくれます。
そんな気持ちを思い出したい時には、コリアンダー、リトセア、ブラックペッパー、カルダモンなどの精油を使ってみてください。
根
種を撒き、最初に種から出てくるのは根です。根は養分を吸収したり、水を吸収する場所でもあります。
実は、吸収するという視点で見れば、人間の頭部とつながっています。人間の頭部は、五感を受け取っています。頭蓋骨をイメージすると、目、耳、鼻、口の穴が開いており、外側からの刺激を受け取りますね。
また、地中深くに直根を伸ばし、硬い組織となり、地上部を支える底力をもつ部分でもありますね。
根が生きていれば、地上部も再生できます。
生きる力を高めたり、強壮作用を期待したいときは根の精油を使用すると良いです。
根から抽出できる精油として、ベチバー、スパイクナードなどがあります。ジンジャーは、根茎といって、茎になりますが、地中にあるものなので、根の力と同様と思っていただいてよいです。
茎葉
最初の双葉(子葉)が出たら、植物は太陽に向かって成長していきます。
一枚一枚の葉をしっかりと広げたら、真ん中からシュート(新しい芽)が出てきます。その新しい葉を広げたら、次のシュートが出てきます。
植物は、収縮・拡張のリズムを繰り返しながら、成長していきます。
植物も呼吸をしています。植物の光合成に必要なのは、二酸化炭素です。葉から二酸化炭素を取り込んだら、代謝の結果生じた不要な酸素を吐き出します。
人間にとって、重要な酸素を植物は排泄しています。逆に人間が吐き出した二酸化炭素を今度は植物が利用します。
人間と植物は循環しています。
光合成をするために葉をしっかりと広げ、光を受け取ります。
葉は呼吸の象徴。新しいエネルギーを取り込み、不要なものを吐き出すサイクルを作っています。
すがすがしい気持ちにさせてくれる精油が多いです。
何か、エネルギーの循環に滞りを感じたら、葉の精油を使ってみましょう。
葉から抽出される精油としては、ユーカリ、ティートゥリー、ウィンターグリーン、プチグレン、ブラックスプルース、ペパーミント、ラヴィンツァラ、ローレルなど。
葉を十分茂らせ、光合成を最大限に行うことができたら、今度は植物は花器官を創るという目的に向かって成長していきます。
次回は、花と実についてお話します。